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今回は肩こり、腰痛の原因について考えてみます。日常生活の中でいちいち不快な思いをされている方も多いと思います。肩や腰が張り、硬くなり痛みや時に麻痺したようになってしまうことも多々あります。
しかし肩こりや腰痛というのは通称で病名ではありません。ややこしいですが肩が凝った状態、腰が痛い状態であり、あくまで症状を示しただけの通称なんですね。ただの肩こりや腰痛は整骨院では診れません。医学的ではないからです。そこで考えるべきは様々な症状には必ず、原因があるということです。
ここで一つの例を考えてみます。仮にAさんとしましょう。肩のこりがひどいとのことです。
『いつも猫背で作業してるし姿勢もよくないので肩がガチガチになり凝りがあるんです。肩ほぐしてください』という訴えのパターンです。
我々は『なるほどですね。じゃあ肩の筋肉を緩めましょう!猫背も矯正しときましょう』となり、、、なりません。絶対に。
なぜかというと肩こりは状態であって病名でなく、なおかつこの場合、患者であるAさんのセルフジャッジでしかないからです。病院で患者さんが『私、手術が必要ですから手術してください』といって『じゃあ手術しましょう』とドクターが言ったらこわいですよね。全く同じです。しっかり検査して原因を掴んでから踏み切るはずです。症状には原因があり、原因が重要なんですね。これをEBM(根拠に基づく医療)といいます。原因があるからそれにあった治療法、テクニックがあるのであってテクニック自体が重要な訳でもないんです。
前置きが長くなりましたが、では実際に原因は何か?となっていく訳です。実は原因は無数にあります。今回はその中でも内臓からの痛みについてです。内臓反射痛などとよばれるものです。
タイトル画像は内臓からの関連痛の図です。文献により多少違いますが学術的に証明されています。肺、肝臓のパターンは臨床上かなり多く見受けられます。
神経の伝達(一種の誤作動と言えるかもしれません)により肩などに異常がなくてもその部位に痛みを感じる訳です。これはかなり昔から様々な形で統計的にデータ化されていて西洋・東洋関わらず注目されてきました。つまりこのパターンの場合、しっかりとした評価の上、内臓テクニックとその部位へのアプローチが必要となるのです。(今年に入って解離性動脈瘤の初期、感染による化膿性筋炎、副腎の肥大化などで病院への紹介・転院のお願いをしています。これらはすべて腰痛、肩、背部の痛み、凝りなどの症状で来院されてます。しっかり評価してもらうことがいかに重要かわかるとおもいます)
肩こりや腰痛は様々な原因によりおこります。つまり原因によってアプローチをかえるのが当然であって、症状をおさえながら原因を取り除いていくことが大切だと雨青舎は考えています。原因によっては実費治療となりますが、症状がいくら治療、アドバイスに従っても改善しない場合は原因を捉えきれてない、正確な評価がなされていない可能性があります。
まずはしっかり些細なことでも我々に気になることは相談、そして習慣の見直しをお願いしたいところです。
鍼灸整骨院雨青舎
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