肩関節の怪我とインナーマッスルについて

院長の柳です。

今回は肩のインナーマッスル<ローテーターカフ>についてです。
肩関節は非常に可動性が高い関節です。そのため、4つの筋肉(ローテーターカフ)が肩関節を安定させています。

アウターマッスルを鍛えると力は強くなりますが、大切なのはインナーマッスルとのバランスです。このバランスが悪いと関節によってはダメージを与える動きをするので、関節の痛みの原因になります。
特に肩関節は安定性が重要になるので、怪我や不具合のある方にとってローテーターカフのトレーニングは効果がある可能性が高いです。

まずこのインナーマッスルは4つの筋肉1、棘下筋 2、棘上筋 3、小円筋 4、肩甲下筋で構成されています。これらの筋の中でもっとも損傷しやすいのが棘上筋です。

なぜかというと腕の重さを常時ぶら下げているので、年齢と共に磨耗し切れていきます(ロープがほつれていくイメージです)。そんな棘上筋は初めに作用する初動筋なのでここが機能を失うと肩の骨同士の衝突(インピンジメント)や可動域制限・痛みが出てきます。

余談ですが肩関節には腕と肩甲骨で作られる『肩甲上腕関節』肩甲骨と胸郭で作られる『肩甲胸郭関節』の2種類があります。先程のローテーターカフは肩甲上腕関節の安定性を作る筋です。実は肩甲胸郭関節(肩甲骨)の安定性が低下すると肩甲上腕関節(上腕)の負担は4倍以上になるというデータがあります。

つまり、肩甲骨を安定させる能力がなければローテーターカフに負担がかかる→損傷あるいはリスクが上がるわけです。

では肩甲骨の安定性はどうやって作られているか?どう作用しているか?ここを知る必要があります。様々な意見がありますが一ついえるのは体幹の安定性が重要だということです。これは発生・生物進化の視点からも大切なポイントとなります。例えるなら車の車輪とフレームの関係に似ています。いくら車輪が回っても車のフレームがぐにゃぐにゃだと進まない・力がうまく伝わらないということが起きます。

肩関節の問題がある方は肩を鍛えるとともに体幹機能をチェックすべきです。どうしても患部に目がいってしまいますが、全ての問題に因果関係があるので、まずはベースである体幹機能を正しく評価することが重要です。

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