熱中症にならないために!

今年は稀に見る猛暑でもはや災害レベルと言われています。そんな中やはり問題になっているのが熱中症です。

現段階でもかなり危険な状態です。熱中症の症状は以下のようなものです。

・口が強く渇く
・めまい・立ちくらみがする
・生あくびが頻発する
・頭痛
・吐き気や嘔吐がある
・手足のけいれんが出る
・身体がだるくなる
・まっすぐに歩けない
・汗が出過ぎたり、出なくなったりする
・意識がなくなる、混濁する

疑わしい場合は冷房でも水シャワーでもとりあえず手段は問わず身体を冷やしてください。そこで今回は熱中症についてです。まずはそもそも熱中症とはどのような状態かです?

熱中症とは総称であって『暑熱環境下において身体が対応できないことで起こる障害のこと』と言えます。

では私たちの身体は暑熱環境にどのように対応しているのでしょうか?人の体温は約36.5度に調整されています。これは恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれる自動調節能力によるものです。ではどうやって体温調整しているかと言うと2種類あります。

1つ目は皮膚の血管を拡張して血液が冷えやすくしています。車のラジエーターと同じ原理です。

2つ目は汗をかくことです。この汗が蒸発する時に熱を放散していきます。昔、理科で蒸散と習ったと思います。

特に猛暑では2つ目の発汗が重要です。さらに発汗について書いていきます。当然ながら発汗には水分が必要です。

つまり脱水症状を起こすと発汗できません。発汗できないと体温調節ができませんから熱中症になりやすくなってしまいます。以下参考にされてください。

高齢の方が熱中症になりやすい理由の1つに体内(特に細胞内)の水分量が少ないことが挙げられます。新生児で身体に置ける水分率は約70パーセント、成人で60パーセント、高齢者になると50パーセント程度といわれます。つまり体温調節に使える水分量が少ないということです。どれだけ水分摂取が大事かわかると思います。夜トイレが近くなって起きるから飲まないなんてのはナシです。(ちなみに喉が乾いてからでは遅いので気をつけてください)

もう1つポイントとして湿度をあげたいと思います。先ほども書いたように発汗して蒸発することではじめて熱を放散できます。逆を言うなら蒸発できなければ熱は放散どころかこもってしまいます。蒸発して熱を放散できた場合を有効発汗といいます。汗がダラダラとして服もベチャベチャだと有効な熱放散ができません。これを無効発汗といいます。この無効発汗を減らすためにもタオルで拭いたり汗が蒸発しやすいように除湿することも有効になります。

発汗によって体温調節がなされることを考えると水分を体内に確保することが重要だとわかると思います。次回は水分の吸収について、どうすれば効率的に吸収されるか書こうと思います。

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